| 能見、連勝して球宴行く! |
プロ野球のマツダオールスターゲーム2012の監督推薦選手が2日に発表され、新たに28選手の出場が決まった。初選出となった阪神・能見篤史投手(33)は5勝5敗と振るわない成績でのメンバー入りに複雑な気持ちを吐露。球宴前までに納得のいく成績を残し、初の夢舞台へ臨む。
プロ野球人あこがれの大舞台。そこに初めて足を踏み入れる。だが、無邪気に喜べない自分もいる。能見は煮え切らない表情で、オールスター初切符を受け止めた。
「選ばれると思ってなかったし、成績もたいしたことなくて、気にもしていなかった。監督推薦なので意思とは関係ないところで選んでいただいて、びっくりです。複雑な思いの方が大きい」
素直な気持ちだった。今季は5勝5敗、防御率3・13。満足のいく数字ではない。チームも4位に低迷。2年連続開幕投手のエースとして、勝利に貢献する活躍はできていない。その中で予想外の球宴初出場。この成績でなぜ? そんな思いが喜びを上回った。
スッキリとした気持ちで祭典に臨むには何が必要か。答えは一つだ。初戦は20日(京セラD)。幸いにもまだ日にちはある。苦しい胸の内は自らの力で晴らせばいい。
「そうできればいいですね」。球宴前までに7日の巨人戦(東京ドーム)、13日のヤクルト戦(甲子園)で登板予定。2試合で連勝すれば星は7勝5敗。さらに満足のいく投球ができれば、気分よくオールスターを迎えることができる。
「何かを持っている人とか、ずば抜けている人が出るところなので、そういう意味では僕に照らし合わせると、もの足りないなと思う」
プロ8年目で初出場。例年、この時期はオフだった。「子供のために時間をつくる予定だったんですけど…。すべてなくなりましたね」。計画していた旅行はキャンセル。思わぬ誤算が発生したが、出場する以上は、プロとして、全国の野球ファン、そして家族にも雄姿を届けたい。
「できることをしっかりやりたいと思うし、いい姿をお見せできるようにがんばりたい」
一流が集う夏の祭典。白星を積み上げ、胸を張って乗り込む。
(サンケイスポーツ)
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オールスター監督推薦で能見投手選出
( 2012.07.05 Thursday )