| 虎総帥&南社長、不振続くマートンに檄! |
大不振に陥っている阪神のマット・マートン外野手(30)に対し、球団トップが21日、奮起を促した。坂井信也オーナー(64)=阪神電鉄会長=が「活躍してもらわないと困る」とゲキを飛ばせば、南信男球団社長(57)も「ストライクゾーンに順応していかないといけない」とカツ。その一方で首脳陣がスタメン落ちを検討していることが分かった。
電鉄トップも気が気でない。打率1割台と低迷し、判定に楯突く姿も見られるマートン。乗り越えろ! 奮起せよ!! 大阪市内の電鉄本社で取材に応じた坂井オーナーが愛のムチを入れた。
「そのうち変わってくれると思う。必要な選手なので活躍してもらわないと困る。一日も早くね。一生懸命やっているんだから、早く結果が出てほしい」
15打席連続無安打で打率・199に沈む。交流戦開幕前には和田監督がキーマンの一人に挙げた。助っ人の不調に比例するようにチームも連敗。猛虎浮沈のカギを握る人物だけに、復調への期待は強い。
長引く不振。募るイライラも見逃せない。19日の楽天戦(甲子園)で、見逃し三振のストライク判定に不満をあらわにし、バットをポイッ! 退場宣告寸前まで審判をまくしたてた。西宮市内の球団事務所に姿を見せた南球団社長も反省を促した。
「(試合中の態度は)気にはなる。ストライクゾーンへの対応とかいろいろあるやろうけど、いっても仕方がない。ちょっとパニックになっている。それは順応していかないといけないことやから」。確かに今季はストライクゾーンが広くなったという打者も多い。際どいコースをとられれば頭に血も上る。だが条件はみな同じ。そこに原因を求め、腹を立てていては始まらない。2年連続で最多安打をマークした好打者。日々の努力を知っているからこそ、南社長は復活を待ち望んでいる。
「(球団関係者から)話を聞くと、ハングリーさに欠けるとか、モチベーションが下がっているとか、そういうことではない。試合後に残って2時間もビデオを見返したりしているみたいやし。そこは安心した」
“悪態”は強い気持ちの裏返しでもある。5打数無安打に終わった前日20日の楽天戦(甲子園)後は「ちょっと考えすぎだと思うのでもっとシンプルに考えたい」と“改心”を宣言していた。
超異例の本社NO・1&球団トップのダブルエール。それだけM砲のバットがチームに欠かせない存在という証しだ。
22日から岡田オリックスとの関西ダービー2連戦。誰もがマートンの復調を願っている。
(サンケイスポーツ)
( 2012.05.22 Tuesday )