| ブラゼルまさかのランニング本塁打!城島も一発 |
(オープン戦、ソフトバンク2−3阪神、6日、ヤフードーム)阪神・ブラゼルと城島が、レギュラー獲りへ強烈なアピールを繰り広げた。左翼でスタメンのブラゼルが、広いヤフードームでまさかのランニング本塁打を見せれば、一塁でスタメンの城島も古巣でソロ本塁打と二塁打。さらに六回無死満塁のピンチで、松中の強烈な一塁線の打球をダイビングキャッチ。1点は失ったものの大量得点を防いだ。
開幕へ向けての調整もいよいよ本格化していく。3−4日の高知遠征を外れていた新井貴、金本、城島、ブラゼルがラインアップに加わった重量打線。フルメンバーがそろい、戦術もシーズンをより濃く意識したものになっていく。マートンにも待望の1本が出た。
「打撃練習のときや体調は問題ないんだけど。試合ではタイミングをとれていない。シンプルに考えようと思っている」
一回、先頭。先発・山田からオープン戦4試合目で初安打を右前に弾き返す。前日5日の練習では、フリー打撃後に和田監督と打撃論を30分以上交わした。フォーム調整を行いながらティー打撃を黙々と繰り返し打ち続けた。昨季までの2年間、打撃コーチとして多くの意見交換を行ってきた指揮官とのやりとりが、結果につながった。
その後、平野は投前犠打を決めるが、その後は鳥谷、新井貴が連続三振に倒れ先制点はならなかった。「5番・左翼」にはブラゼル、「7番・一塁」には城島。開幕まで一塁手争いをする2人を実戦で試していく。右ひじと左ひざの故障から復活を期すジョーは今後、全試合出場することを熱望。「この遠征は行かないとか、そういうことをいうつもりはない」。打撃感覚よりも、一塁手としての細かい守備の動き方が最大の懸案事項だ。
均衡が破れたのは六回だ。一死から鳥谷が左中間三塁打。二死後、ブラゼルが、4番手・嘉弥真から中堅左へ大飛球。内川のグラブをかすめ、それが足に当たり転がる間に激走。107キロの巨体を揺らし、三塁を蹴ると本塁に滑り込んだ。まさかの2点ランニング本塁打にベンチは大いに盛り上がった。
七回には城島がソフトバンク5番手の吉川から左翼席に叩きこみ、オープン戦1号。昨年5月12日、広島戦(甲子園)以来となる一発で、オープン戦は3試合連続安打で打率・571と絶好調だ。
(サンケイスポーツ)
3/6(火) オープン戦 ソ 2 − 3 神 (ヤフーD)
1 (右) マートン 3 1 0 (1
右安/3左飛/5三直)
( 2012.03.06 Tuesday )