| 虎超攻撃型打線、右翼・ブラゼル適時打2本! |
(オープン戦、オリックス3−3阪神=規定により引き分け、23日、京セラドーム)阪神がオープン戦で初めて、DHを外した。より本番に近づけたオーダーは、超攻撃的。オープン戦6度もの無得点負けを喫し、開幕へむけて何とか勢いづけたい状況。目玉は「5番・右翼」のブラゼル。そのバットが六回、チームに17イニングぶりの得点をもたらした。
「きょうは右翼で出るよ!」
周囲に上機嫌で話していた男の意地が詰まった打席は3点を追う六回二死一、二塁。好投を続ける先発・西にカウント1−2と有利に運ばれたが、意識を切り替え、ミート打撃にシフトチェンジ。外角低めのフォークを巧みなバットコントロールで捉えた。左前にはじき返し、チーム4試合ぶりのタイムリーだ。
一塁・城島、左翼・金本、そして右翼・ブラゼル。守備度外視ともいえる編成は、「有事のためにキャンプから練習してきたし、そういうものを出す機会もあるかもしれない」と和田監督が備えてきたものだ。マートンの故障離脱で、開幕からいきなり「有事」となることは濃厚。加えてチームにはびこる深刻な貧打。もはや他に選択肢はなかった。
指揮官はオーダーの組み方に関して、「球場や相手投手の関係も出てくる。予告先発を最大限に生かしていきたい」とさまざまな条件を考慮し、日替わり右翼を検討している。
七回には左鎖骨骨折が回復した桧山がオープン戦初打席に立ち、オリックス・ミンチェに見逃し三振。
しかし2点を追う八回、先頭の平野が中前打で出塁すると、続く柴田が中堅右へ適時三塁打。鳥谷三振、新井四球で一死一、三塁とし、ブラゼルが2本目の適時打を中前に弾き返し、同点に追いついた。
さらに城島が左飛を放ったが、新井の代走・大和が本塁へ突入も、捕手・鈴木の好ブロックでタッチアウト。勝ち越すことはできず、引き分けに終わった。
(サンケイスポーツ)
3/23(金) オープン戦 オ 3 − 3 神 (京セラD)
( 2012.03.24 Saturday )